コーポレートカラーについて|色によって違うコーポレートカラーの印象11選

平井 瑛(Ei Hirai)

目次

  1. コーポレートカラーについて
  2. 色によって違うコーポレートカラーの印象11選
  3. コーポレートカラーを決める際のポイント6選
  4. コーポレートカラーを理解しイメージを一新してみましょう

コーポレートカラーについて

コーポレートカラーとは、企業のシンボルカラーのことです。


それぞれの企業に設定されたカラーが企業理念特有のイメージを表現しています。また、コーポレートカラーはコーポレートアイデンティティの一要素であり、企業の個性をはっきりと顧客に認識させるために企業ごとに存在しています。


コーポレートカラーコードを統一してwebページや屋外広告を作成することで、顧客に「この色と言えばこの企業」と印象付けることができます。

色によって違うコーポレートカラーの印象11選

上手く運用できれば、顧客に信頼、安心、情熱などのイメージを与え企業の印象をより強く示すことが可能です。コーポレートカラーは特有の色を設定し、一定の原則に則り運用していくことが求められます。


好きな色やよく選びがちな色で性格や他者に与える印象を診断するように、企業が使う色からもそれらを垣間見ることができます。業界や業種、ターゲットになる顧客の層によって使い分けられるコーポレートカラーによる印象の違いをご紹介します。

色によって違うコーポレートカラーの印象1:赤

赤はエネルギーや活動的な感じを表現する色であり、また、刺激的で気分を高揚させてくれる色でもあります。


多くの動員を誇るデパートや良品店で使われているのはそのためです。また、動を感じさせるプロダクトやサービスを顧客に提供する企業のコーポレートカラーにも向いていて、エンターテイメント性を印象付けるにはもってこいの色といえます。


野村証券や三菱UFJ銀行などのお金に関する企業が、コーポレートカラーに赤を採用しているケースがあります。子供の玩具や標識に頻繁に使用されている赤は、視界にしっかりと入り込む色です。


目を引き印象を強く残すという意味でも、コーポレートカラーに赤を採用している企業は多いようです。印刷物にしたときにもとても映える色で、やはりエネルギーを発揮し印象を残すには効果的な色です。

代表的な事例

食品会社の明治ホールディングス株式会社もコーポレートカラーに赤を採用している企業のひとつです。「明日をもっとおいしく」という企業理念と、赤をふんだんに使用したブランディングから食の未来への情熱を感じます。


赤は食欲を増幅させる色と言われており、食品関係の企業のコーポレートカラーとして大変人気で、チラシ等にもよく使用されています。

色によって違うコーポレートカラーの印象2:紫

紫は、目に見えないものを感じさせるような神秘的なイメージを持つ色です。また、想像力を掻き立てたり、感性を豊かにする効果もあります。


相続力を掻き立てる、可能性を感じさせるという点に置いて、さまざまな物やサービスを多面的に展開する企業のコーポレートカラーに向いていると言えるでしょう。

代表的な事例

楽器やバイクの製造と販売、レッスンなどのサービス事業も行うヤマハ株式会社のコーポレートカラーは紫です。ヤマハ株式会社は、感性に訴える物やサービスを提供している日本を代表する企業です。紫の持つ印象にぴったりのイメージを顧客に与えることができています。

色によって違うコーポレートカラーの印象3:緑

安心感や安定感、調和を表す緑は、コーポレートカラーにしている企業が大変多くあります。


緑は木や森などを連想させる色であり、穏やかさやリラックスなどイメージを植え付けます。ポジティブな印象を持ち、控えめな色でもあるため他色とのバランスもとれます。


企業同士のタイアップ企画などにおいて、大変使用しやすい色といえるでしょう。受け入れられやすい色であり多くの世界的な企業で使用されています。

代表的な事例

世界的なコーヒーチェーンのスターバックスコーヒーは、コーポレートカラーに緑を採用しています。


緑は嗅覚に訴えるいろであるため、匂いや香りからくる安心感やリラックス感を連想させます。世界共通の居心地の良さを感じさせるスターバックスコーヒーの緑は、コーポレートイメージとぴったりだと言えます。

色によって違うコーポレートカラーの印象4:青

青は開放感や落ち着きを感じさせる色です。生命力がありながらも爽やかさを持つ色で、世界的に人気が高いとされています。


「名鉄」の愛称で親しまれる名古屋鉄道や京急、インフラ事業などを展開するNTT西日本やNTT東日本、NTTコミュニケーションズやWOWOW、横浜銀行はコーポレートカラーに青を採用しています。


生活に寄り添う商品を取り扱う企業はブルー系のコーポレートカラーを使用していることが多いです。また、青は水色や紺など幅広く使用できる色です。

代表的な事例

株式会社リクルートホールディングスは、グループ全体でコーポレートカラーに青を採用しています。


「新しい価値の創造を通じ、社会からの期待に応える。一人ひとりが輝く豊かな世界の実現を目指す。」という企業理念と、青が持つ世界を相手に仕事をするイメージがリンクしています。

色によって違うコーポレートカラーの印象5:黄

黄色は心を弾ませ明るい気分にしてくれます。


標識に使われることも多い黄色は、注意喚起の意味合いを持ち、人目に留まるという点でコーポレートカラーとして仕事をしてくれます。


黄土色のような色はどこかレトロな雰囲気で落ち着きがあり、レモンイエローのような黄色は優しく爽やかな企業イメージを演出できます。

代表的な事例

多種多様な雑貨を販売するロフトは、コーポレートカラーに黄色を採用する企業のひとつです。知性と行動力を感じさせる効果もあり、コミュニケーションを円滑にしてくれ、多くの人が集う場所というロフトのイメージと繋がります。

色によって違うコーポレートカラーの印象6:オレンジ

オレンジは喜びや幸福感、親しみ、元気といったポジティブな印象を強く与えます。


誰にでも受け入れられやすい好感度の高い色とされているため、大手のアパレルセレクトショップや老若男女問わず利用する飲食チェーンでも採用されています。

代表的な事例

リフォーム事業を行うLIXILも、コーポレートカラーにオレンジを採用する企業のひとつです。幸福感や親しみというオレンジのい持つイメージは、リクシルの目指す「生活者視点に立ったイノベーション」と重なります。

色によって違うコーポレートカラーの印象7:ピンク

ピンクは、心や体に満ち足りた気分をもたらす色です。


子供や女性に関するプロダクトやサービスを提供する企業での採用が目立ちます。おしゃれな印象も与えるピンクは、意図的に使いすぎると鬱陶しくなり逆効果となるので注意が必要です。

代表的な事例

ワコールはコーポレートカラーにピンクを採用しています。女性のやわらかいイメージを表現するピンクは、ランジェリーや結婚関連のコーポレートカラーに採用されています。


幸せな気分や美しさをポジティブに表現するピンク色は、女性のコンプレックスを解決するワコールのブランドイメージと大変マッチしています。

色によって違うコーポレートカラーの印象8:グレー

グレーは控えめな上品さがあり、真面目な印象を与えるコーポレートカラーといえます。シルバーのように艶感を出してより上品さを強調したような使い方もできます。ソフトバンクなどの企業は、コーポレートカラーにグレーを採用しています。


調和性が高く、グレーと他色を一緒に使用したロゴの企業が数多くあります。

代表的な事例

Apple社は、コーポレートカラーにグレーを採用しています。欠けたリンゴのシルエットは、もとはグレーですが、印象の弱い色だからこそ応用が利きます。広告看板や野外広告として使用したときに、プロダクトの個性を引き立てることができています。

色によって違うコーポレートカラーの印象9:白

無彩色である白は清潔感や信頼感をイメージさせます。クリーニング店や清掃業者など物理的にクリーンな印象を与える必要のある企業に使用されることが多いようです。


また、白をベースにピンクやオレンジなどの気の利いた色を乗せるような企業ロゴを採用する場合もあります。白一色ではコーポレートカラーとして少し弱いようです。

代表的な事例

Wikipediaはコーポレートカラーに白を採用しています。白は清潔感や信頼感を与えると同時に、始まりや奥行きを感じさせる効果も持っていいます。知識の宝庫であり世界中の人がその内容を信頼するWikipediaのイメージにぴったりです。


奥行きがあり無限の可能性を感じさせることの出来る白は、たくさんのプロダクトやコンテツを扱う企業やまだしっかりとサービスが定まっていない企業のコーポレートカラーにも向いています。

色によって違うコーポレートカラーの印象10:黒

黒は強さや権威を感じさせる色です。


潜在的に負のイメージを持ちますが、うまく取り入れると引き締まり、高級感のあるおしゃれな印象を与えます。また、英語を使った名前の企業がコーポレートカラーを黒に設定することが多くあります。


普遍的な権威や高級感を多くの人に印象付けたい場合に黒を使用することで、効果を存分に発揮するといえるでしょう。

代表的な事例

アパレルやコスメを販売するROXYは、コーポレートカラーに黒を採用する企業のひとつです。自己主張の強い色とされる黒は、万人受けよりも比較的個性的なテイストを発信するROXYのブランドイメージと重なります。


若い人に向けて、大人っぽいイメージのプロダクトやサービスを発信したい場合にも黒が効果的です。男性用コスメや下着を取り扱うような企業のいくつかもコーポレートカラーに黒を使用しています。

色によって違うコーポレートカラーの印象11:カラフル

その鮮やかさから多くの人の心をとらえる色とされています。そのため、世界的企業や老若男女をターゲットに事業展開している企業で採用されています。NHKやセブン-イレブンのコーポレートカラーはカラフルです。


そのそれぞれの色の持つ要素をすべて持ち多面性のある色なので、これから様々な事業を展開しようと考えている企業のコーポレートカラーにも向いているといえるでしょう。

代表的な事例

先に紹介した日本マイクロソフト株式会社のコーポレートカラーはカラフルです。


カラフルな色は繊細さを表し、パソコンなどのガジェットをマイナーチェンジし続けるマイクロソフトの仕事をよく表していると言えるでしょう。また、社交性や平等性といった印象も持ち、世界の顧客に向けて発信するイメージともぴったりです。

コーポレートカラーを決める際のポイント6選

コーポレートアイデンティティの一要素であるコーポレートカラーの決め方にはいくつかのポイントがあります。企業イメージを強く印象付けるため、のちのち変えることは難しい場合もあるので、しっかりとポイントを押さえて決定しましょう。


色彩心理は、色が人の心を表現したり、人の心を動かしたりします。色で敵をつくってしまわないようなコーポレートカラーを選ぶ必要があります。

コーポレートカラーを決める際のポイント1:最終決定権を持つ人を明確にしておく

コーポレートカラー選定の際、最終的な決定権を持つ人を明確にます。


小規模の企業ならまだしも、特に大企業は社員全員の声を聴いたうえでコーポレートカラーを決めることはしません。トップダウンで決定されるので、あらかじめ社長の嫌いな色などは候補から外しておくと無難でしょう。

コーポレートカラーを決める際のポイント2:相手に感じてほしい色を決める

顧客にまず感じてほしい色からコーポレートカラーを決める方法があります。例えば、飲食店に使用される暖色系は食欲をそそり、ついつい入りたくなるような温かみのあるイメージを顧客に与えます。


色に説明はいりません。なぜなら、すでにそれぞれの色が先に紹介したような特定の印象をもっているからです。顧客をどのような気分にさせたいのか、企業やその商品からイメージを感じてほしいのかを明確にしておきましょう。

コーポレートカラーを決める際のポイント3:差別化を図る

安心感や安全というイメージ、エネルギッシュなイメージ、それぞれ与えたい印象を確実に表現しながら同業他社と被らないように慎重に決定しましょう。企業カラーはロゴとして屋外広告物にそのまま使用されることが想定されます。


ある程度同業他社との差別化をはかれていないと、顧客に企業イメージが届く前に埋もれてしまいます。

コーポレートカラーを決める際のポイント4:企業や業界の色から考える

子供と女性に関するプロダクトやサービスに関する企業では、ピンクをコーポレートカラーとしてよく使われていたように、業界によってはすでに特例の色のイメージが出来上がっている場合があります。


どのような人に何を提供する業界なのかをはっきりしておくと、おのずとコーポレートカラーが浮かび上がります。

コーポレートカラーを決める際のポイント5:創業者の色に合わせる

創業者の名前や創業時から現在に繋がる想い、キャラクターなどからイメージを膨らますと自然にコーポレートカラーが浮かび上がります。コーポレートカラーはコーポレートアイデンティティに由来します。

コーポレートカラーを決める際のポイント6:色に固執しすぎない

企業理念とその体現性がもっとも大切なことであり、コーポレートカラーはその認知を手伝う要素の一つです。あまり色に固執しすぎる必要はありません。コーポレートカラーを強く感じさせないことにより、社員それぞれの個性など多様性を表現する企業もあります。


最近では、Amazonのように白の上に何色かを乗せるような色の使い方や、Appleのようにコーポレートカラーに無彩色を採用しプロダクトによって使用するカラーを変えるような企業が目立ちます。また、webページが必ずしもコーポレートカラーではないこともあります。

コーポレートカラーを理解しイメージを一新してみましょう

それぞれの色が持つ印象をうまく利用すれば、イメージを一新できます。コーポレートカラーについてご理解いただけたところで、企業理念やブランドコンセプトに沿ったコーポレートカラーを考えてみましょう。

監修

執筆者
平井 瑛(Ei Hirai)
経歴
東京大学経済学部卒業後、三菱地所入社。三菱地所の海外事業、オフィスビル賃貸営業を経て、2018年12月にestieを共同創業。 estieでは代表取締役として不動産業界に関わる深い知識から様々なサービス開発に関わる。趣味は靴磨きで、社員の靴までも磨く。 【執筆】『ビジネスイノベーションスペースの新たな潮流とその経済価値』(一般財団法人日本不動産研究所 不動産研究第61巻第1号 特集;シェアリングエコノミーと不動産市場)
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