会議室などにパーテーションは必要?パーテーションの種類7つなどを紹介

中村 優文(Masanori Nakamura)

目次

  1. 会議室などにパーテーションは必要?
  2. パーテーション施工の相場は?
  3. パーテーションの種類7つ
  4. 会議室のパーテーション活用事例5選
  5. 会議室のパーテーション選びのポイント
  6. パーテーション1つで会議室を変化させましょう

会議室などにパーテーションは必要?

パーテーションとは、オフィスの空間を仕切るための簡易的な壁を指します。間仕切りとも呼ばれ、空間を自由にレイアウトできるのが特徴です。


パーテーションを利用することで、オフィス内に個室を作ることも可能です。周囲から独立した空間を作ることで、セキュリティ性の向上や集中力アップが期待できます。またパーテーションの種類によっては、完全な個室ではなく目隠し程度のブースを作るなど、アレンジも自由です。


パーテーションには様々な種類があります。必要なシーンに合ったパーテーションを選ぶことで、理想のオフィス空間を作ることが可能です。

パーテーション施工の相場は?

天井や床、壁などに固定が必要なパーテーションは施工が必要です。工事は専門業者へ依頼することになり、施工費用が発生します。


料金は業者によって様々です。また、設置するパーテーションの種類や範囲によっても変わるので、数十万円は見積もっておくとよいでしょう。さらに、施工に数日を要するケースもあります。事前に専門業者とよく打ち合わせることが大切です。


固定の必要がないパーテーションであれば、工事もなく、購入して組み立てればすぐに使用できます。安価に済ませたい場合や、壁に穴をあけたり固定したりできない場合にはおすすめです。

パーテーションの種類7つ

パーテーションは、大きさや素材など様々な種類のものがあります。どのような空間をどのように仕切りたいかイメージしてから、パーテーションを選択することがおすすめです。


ここでは大きさや素材、特徴で区分した7種類のパーテーションをご紹介します。

1:ハイパーテーション

ハイパーテーションは、床から天井まで仕切られたパーテーションです。床から天井までを仕切ることにより、独立した個室を作ることができ、さらに密閉性があり、通常の会議室と同様に使用可能です。


ハイパーテーションは、床と天井で固定するタイプと、床と天井にレールを設置し移動できるタイプに分けられます。固定するための施工が必要なため、一度設置すると大幅な変更は難しくなります。設置する場合にはレイアウトをよく検討しましょう。

2:ローパーテーション

ローパーテーションは、天井に固定しない低い間仕切りを指します。衝立と言った方がイメージしやすいでしょう。


固定せず、高さもそれほどないので、レイアウト変更にあわせて自由に移動が可能です。設置工事も必要ないため、購入すればすぐに使用できる手軽さもあり、比較的導入しやすいパーテーションと言えます。

3:スチール製パーテーション

パネルの主な素材にスチールを使用したパーテーションです。一般的にはスチールの他、内部に石膏ボードが使われています。スチールや石膏ボードの特性から、不燃性、遮音性、断熱性、耐震性に優れた商品が多く見られます。


支柱が表に出ない構造のため、フラットな面であることが特徴です。また、パネルに継ぎ目のないデザインになるので、見た目を既存の壁に近づけて一体感、高級感がある空間を演出できます。


一方で重さがあり費用がかかるものが多いので、スチール製パーテーションを設置する場合はコストの他、納期、施工期間もかかることを見込んでおきましょう。

4:アルミ製パーテーション

フレーム部分がアルミ製の軽量なパーテーションです。パネル部分はスチールや半透明のポリカーボネートなど、様々な素材が使われます。費用は比較的安価で設置も簡単なので、導入しやすいパーテーションです。


一方でスチール製と比べると、軽量な分、遮音性などは弱いという面があります。またフレーム部分はアルミで、パネル部分は他の素材になるため、デザイン性が低くなりがちです。しかし、最近ではパネル部分にデザイン性を持たせたパーテーションも増えています。

5:ガラス製パーテーション

パネル部分がガラスのパーテーションです。スチール製のように密閉性もありながら、ガラスであることにより開放感のある個室を演出できるでしょう。


デザイン性があり、洗練された高級感のある空間をレイアウトできます。透明ガラスのほか、曇りガラスのように「会議室に人がいることは分かるけれど個人の識別はできない」程度の、半透明の視界になるよう加工も可能です。


費用は一般のパーテーションと比べると割高になります。ですが、他のパーテーションにはない開放感や明るさ、高級感は大きなメリットです。

6:可動式パーテーション

移動可能なパーテーションを可動式パーテーションと言います。ハイパーテーションであればレールで動かせるタイプ、ローパーテーションであればキャスター付きのものを指します。


用途や人数に応じて空間を分割でき、人数の変動に応じてレイアウト可能であることも特徴です。ハイパーテーションはレールの位置によって自由度は低いですが、キャスター付きのローパーテーションは移動も楽で自由度は高いと言えます。

7:簡易型パーテーション

簡易型パーテーションには、折り畳み式、マグネット式などがあります。


折り畳み式は、複数のパネルが連結されたもので、使用しないときはコンパクトに収納できます。使用用途が限られていて、普段は収納しておきたいオフィスにおすすめです。


マグネット式は1枚のパネルをマグネットで連結できるパーテーションです。複数枚のパネルを連結させるほか、マグネットが付くスチール製パーテーションとも連結して使用できます。パネル自体がマグネットになっていたり、ホワイトボードとして使用できたりするものもあります。

会議室のパーテーション活用事例5選

パーテーションは種類が多く、アイデア次第で色々な活用が可能です。オフィスの空間や業務内容によって、利用したいシーンも異なります。


会議室で、目的に合わせてパーテーションを活用する事例5つをご紹介します。

1:施工型パーテーションでセキュリティ面を強固に

ハイパーテーションを施工した会議室であれば、ローパーテーションで仕切るよりもセキュリティ性がアップします。さらにスチール製パーテーションであれば、音漏れも気にならず会議できるでしょう。


注意すべき点として、通常個室には火災報知機の設置が必要ですが、パーテーションの種類によっては間仕切りした空間も個室と判断されるケースがあります。その場合は火災報知器の設置が必要ですので、施工時に専門業者とよく相談しておくことが重要です。

2:可動式パーテーションで分割可能に

広い空間に可動式パーテーションを設置することで、用途に応じて部屋の分割ができます。例えば、普段は執務室や会議室として使用している広い部屋を、小さく仕切って使いたいというときにおすすめです。

3:エントランスとの一体化

エントランスに打ち合わせスペースを設ける場合、パーテーションを設置することで目隠し効果とエントランスの一体化を両立できます。また、パーテーション自体にエントランスとしてのデザインを施すことで、オシャレに仕切ることが可能です。


ローパーテーションであれば、目隠しをしながら安価で設置できるメリットがあります。より高いセキュリティを求めるのであれば、エントランスとバックヤードを分ける目的でハイパーテーションを設置します。

4:リフレッシュスペースとの兼用

働きやすいオフィス環境にはリフレッシュスペースの存在が重要です。会議室とリフレッシュスペースを兼用する場合は、落ち着ける空間デザインになるよう心がけます。


ガラス製パーテーションを利用して明るさを取り入れると、リフレッシュの役割を果たすことが可能です。曇りガラスなどの半透明のガラスを採用することで、プライバシーを守りながらも利用者の存在が外から見えるメリットがあります。

5:デザイン性重視のパーテーション

社員のモチベーションを上げるためや、社外のお客様を招くためにも、オシャレなオフィスデザインに力を入れる会社が増えてきました。


導入するパーテーションもオシャレなものを選ぶことで、洗練された空間を演出できます。既存の壁や床、天井と調和するかどうかも考え、パーテーションを採用するようにしましょう。

会議室のパーテーション選びのポイント

パーテーションは、「求めている機能とマッチしているか」「デザインは満足できるものか」「必要なサイズを満たしているか」をポイントに選びます。


一度施工してしまうと、移設や解体は容易ではありません。実際に会議室を利用する社員の意見も取り入れると、ミスマッチも少なくなります。

パーテーション1つで会議室を変化させましょう

パーテーションがあれば、普段使っている会議室を用途にあわせてレイアウト可能です。


既存の空間を改装することは簡単にはできませんが、パーテーションがあれば空間デザインの可能性は広がります。パーテーションは種類も多いので、理想のオフィス空間を演出できるものを選択しましょう。

監修

執筆者
中村 優文(Masanori Nakamura)
経歴
早稲田大学大学院卒業。大学院時代では未踏スーパークリエータに認定される。その後、三菱地所に入社し物流施設のアセットマネジメントや営業に従事。 不動産業界の知見とエンジニアリングの知見両方を持ち合わせており、estie proのプロダクトマネジャーとして活躍。 フットワーク軽く社内イベントをよく開催する。
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