内装工事について|企業にとっての内装工事のメリット3選など紹介

田中 陸(Riku Tanaka)

目次

  1. 内装工事について
  2. 企業にとっての内装工事のメリット3選
  3. 内装工事での注意点6選
  4. 内装工事に関わる主な業者3選
  5. 内装工事を行う際は社員ファーストを心がけましょう

内装工事について

内装工事とは、木材や石膏ボード、吸音板などを用いてすでに出来上がっている建物の内装の仕上げを行う建築工事のことを指しています。


具体的には、マンションやアパートなどの建物を改善するために壁の工事や天井の工事、床工事などの内部を指しています。レストランやラーメン屋などの店舗をリフォームする場合には電気やガス、水道といった設備工事も含みます。

建築工事との違い

建築工事は、一から建てることを指します。


原則、総合的な企画や指導、調整のもとに建築物を新たに建設する工事で、複数の下請業者により施工される大規模かつ複雑な工事のことを言います。


具体的には、新築工事及び増改築工事や集合・共同住宅(マンション、アパート)建築工事を言います。内装工事と違い、大掛かりな工事であることがほとんどです。

企業にとっての内装工事のメリット3選

内装工事をすることによって、企業にとってはメリットが様々あります。


デスクワークが多い職場の場合、内装やレイアウトといったオフィスの環境によって業務や社員に対しに、何らかの影響を与え、メリットが生まれるケースがあります。


今回は、その中からメリットを3つ紹介します。

企業にとっての内装工事のメリット:企業ブランドのイメージを一新できる

内装工事は企業にとって無視できないポイントでもあります。企業のブランド力も上がり、競合他社との差別化も可能です。


スマートフォンやパソコンで企業のHPを閲覧したり、実際に訪れた際にとても魅力的にデザインされたオフィスはとても良い印象になります。

企業にとっての内装工事のメリット:職場の雰囲気が活性化する

適切なデザインのオフィスの場合には、コミュニケーションの活性化も期待することが可能です。なぜならば、快適で動きやすいオフィスほど社員は活発的になるからです。


社員の間でコミュニケーションが活発化すればするほど、斬新で役に立つアイデアが出てきやすくなるでしょう。

企業にとっての内装工事のメリット:社員のモチベーションの向上

内装工事のメリットとして、社員のモチベーションが向上します。適所に植物を置いたり、体を休める空間を用意すると気分もリフレッシュできます。


そうすることによってモチベーションも上がり、業績もアップすることが期待できます。

内装工事での注意点6選

内装工事のメリットに対して、内装工事にも注意点がありますのでご紹介します。


内装工事を終えてから後になって「失敗した」と感じることもよくあるでしょう。これからの店舗などの内装工事を考えている方はぜひ参考にしてみてください。

内装工事での注意点1:事前にオーナーとの契約を見直しておく

内装工事には三種類の内装工事があります。それぞれの違いは、施行業者を誰が指定するのかまたは費用負担をどちらがするのかによって区分されます。


ABCに分けて工事を説明すると、A工事は施行業者も費用負担はビルオーナー(貸主)側が指定します。B工事は施行業者はビルオーナー(貸主)側が指定し、費用負担は借主側が負担します。C工事は施行業者も費用負担も借主側が負担します。


テナントとして内装工事をする場合には、多くのオーナーはB工事を指定されると言われているので、オーナーとの契約を確認し、必ずオーナー側に相談をして契約を見直しましょう。

内装工事での注意点2:費用は規模によって違う

内装工事費用はスケルトン物件か居抜き物件かで坪単価と言われる内装工事の単価が変わります。スケルトン物件とはゼロから壁や床などをすべて工事する必要があります。


それに対し、居抜き物件は前の店舗や事務所が壁や床をそのままに残した状態のテナントを言います。居抜き物件は元の店舗が残した壁や床を利用し、必要な部分のみ工事を依頼すれば内装工事費用を低く抑えられます。


そのため、スケルトン物件は居抜き物件に比べると費用は高くなります。

内装工事での注意点3:見積比較表を用意しておく

各業者によって、内装工事の見積書は書式や工事項目の名称がバラバラです。


そのため、工事項目や工事個所を揃えて見積比較表を作ることで各業者を比較、検討を簡単にすることができます。

内装工事での注意点4:予算を事前に決めておく

店舗の内装工事では、事前に予算を決めておくことが重要です。まず用意できる金額と内装工事にかけられるおおよその予算を決めます。


予算を決めないまま計画を進めると、あとから予算が足りなくなったり内装工事のプランの変更を何度も業者に依頼することになる場合があります。


そのため、スケジュールも大幅にずれ込み、見積もりの段階で多くの時間を費やす恐れもあるため前もって予算を立てることが重要になります。

内装工事での注意点5:支払いは分割にする

内装工事の工事費用は、一般的に分割で支払いすることになっています。


500万円以下の工事費用の契約であれば契約時に契約金額の半分の金額、工事が完了した際に残りの金額をすべて支払います。


また、500万円以上の工事費用の契約であれば契約時、工事途中、工事完了の合計3回に分けて支払いするのが無難です。


上記のように支払いを分割にすることで、悪徳業者に工事費用を持ち逃げされたなどの事態になっても被害を最小限に抑えることができます。

内装工事での注意点6:慣れるまでに時間がかかる

内装工事をしたオフィスなどは、従業員が慣れるまでに時間がかかる可能性があります。新しい環境では、以前のオフィスと同じ動きができなくなるので、不満を与えてしまいます。


そのため、内装を従業員ファーストで考え、デザインを設計し、従業員も働きやすい環境を作ることが大切になります。

内装工事に関わる主な業者3選

店舗やオフィスを内装工事を検討している人にとって、内装工事会社を選ぶことは大きな要素となります。内装工事会社にも種類や特徴があるため、会社によって自分のイメージ通りの内装にならない可能性もあります。


自分の内装工事のイメージ通りにするには、内装工事の種類と特徴を知ってその中から選ぶ必要もあります。内装工事の種類と特徴を大まかに分けると、デザイン(設計)と工事に分けることができます。


下記にそれぞれの種類と特徴のある主な業者を記載したので、是非参考にしてください。

内装工事を依頼する主な業者:施工管理会社

施行管理会社は設計書をもとに、内装工事に必要な施工計画を立てたり、現場で働くひとたちの安全面や作業の工程を管理したりする人のことをいいます。


上記に加えて、必要な人材や資材などを集めて施工計画の期限内に工事を終わらせるのも施工管理会社の仕事です。資材の入手経路を多数持っていることや優秀な専門業者を抱えていること、施工実績が豊富かどうかなど、各現場に合わせて業者を選びます。


施工管理会社は一般建設業許可を必要とする1,500万円以上の建築と特定建設業許可を必要とする4,500万円以上の建築に分けられる場合が多いので、希望の予算に合わせて依頼する会社を決めることが可能です。

内装工事を依頼する主な業者:デザイン設計会社

デザイン設計会社の仕事は、デザイン設計業務、設計監理業務に分けることができます。


デザイン設計業務では、会社からの要望に沿ってデザインやレイアウトを考え、それを図面にイメージしながら設計します。設計監理業務では、設計者が描いた図面通りに施工が行われるかチェックする業務です。


現場の定例会議に出席し、その都度打合せなどを行って進捗状況を確認しながら、合わせて施工が設計図通りに行われているか確認、違っている場合には設計者へ報告するなど対応が求められます。


自分の設計図面のイメージ通りに工事を行っているか動きをチェックします。


デザイン設計会社は内装工事の見積を求めることが本来の役割ではないので、大枠の数字を把握することしかできません。詳細な見積を知りたい場合にはデザイン設計業務ではなく、施工管理会社に依頼すると詳細な見積がもらえます。

内装工事を依頼する主な業者:専門業者

専門業者はデザインや提案に力を入れていないため、専門業者に発注しているオーナー自身が内装工事を依頼前にどのような工事をするかを明確にしておき、伝える必要があります。


専門業者は施工管理会社の指示に従って電気やガス、水道やクロス、フローリングなどの様々な専門的な工事を行います。

内装工事を行う際は社員ファーストを心がけましょう

内装工事の企業のメリットや、注意点などを紹介してきましたが、内装工事を行う際には社員ファーストを心がけないといけません。業務中の社員の動きも考えてデザインすることが大事です。


コピーを取ったり、ほかの社員と相談する場合にスムーズな動線を確保することで、作業効率もアップします。そのほかにも、上司のもとへ向かう際にもスムーズであれば、お互いに時間のロスを減らせます。


また、社員のやる気を削ぐ敵は過剰なストレスです。仕事にかかわるストレスには仕事場の環境も含まれるため、開放感のあるオフィスなどであればストレスも軽減されます。


さらに、整理整頓された使いやすいオフィスにデザインし内装工事を行えば、ストレスの軽減も図れます。社員ファーストで考え、オフィスをリニューアルすることでストレスなく仕事ができる場を整えましょう。

監修

執筆者
田中 陸(Riku Tanaka)
経歴
東京大学経済学部卒業後、住友不動産入社。オフィスビルのアセットマネジメントを担当し、海外事業部にて世界主要都市の市場調査や投資検討に従事。 estieでは、セールスマネージャーとして営業や事業開発を手がける。 ベンチャー感を出すため、ヒゲと伊達眼鏡をトレードマークにしている。
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