Interview 04

商社、VCを経てスタートアップ企業へ。今、スタートアップへ挑戦する理由

ビジネス

宮内 亮輔 / 2021年5月中途入社

宮内 亮輔(みやうち りょうすけ) 1987年北海道生まれ。慶應義塾大学法学部卒業後、2010年に伊藤忠商事へ入社。 伊藤忠商事では、北米IT商材の日本市場展開、SIer(日本及び東南アジア)での営業/事業開発、ベンチャーキャピタルにおける国内外ITスタートアップへの投資/経営支援及びファンド運営など11年間にわたり情報産業分野における幅広い事業を経験。 2021年5月よりestieへ参画し、事業開発を担当。

前職では、伊藤忠商事にて国内外での営業/事業開発などに従事された後、出向先のVCでスタートアップ向けの投資・支援をされてきたとのことでした。なぜ転職しようと考えたのですか?

ベンチャーキャピタリストとして3年半、伊藤忠テクノロジーベンチャーズ株式会社 (ITV)に在籍していましたが、その時の経験が強く影響しています。当時は起業家と話をすることや一緒に仕事をすることで、各起業家が持てる力を100%を出し切って仕事をしていることに強い魅力を感じていました。

大きい企業は規則が明確な一方で、出せる力の50~60%で働いている人が少なくないと思います。本当はもっと事業自体へエネルギーを割けるはずなのに、大きい企業だからこそ複雑になってしまう人間関係への対応や、仕事のための仕事など、内向きな活動に割く比率が高くなってしまっているなと感じていました。

大企業とスタートアップの両面を見たことで、それぞれの良さを知ることができました。私は個人的な好みとして純粋に起業家やスタートアップで働くメンバーの目の輝きが羨ましかったので自分もそうなりたいと強く感じました。また、自分自身が大企業からスタートアップに転じて100%コミットしながら目を輝かせることで、大企業にいてスタートアップに興味があるが中々飛び込めない人にとっての1サンプルになれるのではないかと考えたりもしました。

そんな中で、ITVへの出向期間が終了することもあり、スタートアップ企業に飛び込むなら自分のキャリア上もこのタイミングを逃すべきではないなと思ったところで運良くestieと出会ったのが転職のきっかけです。

スタートアップに絞っての転職ということでしたが、何か軸はありましたか?

転職には大きく3つの軸がありました。

  • 事業や組織の形が流動的かつポテンシャル満載な、シリーズAより前のステージであること

  • 市場の規模や抱える課題が大きいこと

  • 今までの経験を活かして自らが事業開発として事業・組織の成長に貢献できそうな、B2B寄りの事業

前職時代から「産業のポテンシャルをテクノロジーの力で押し上げる」ような取り組みをライフワークにしたいと考えてきました。日本企業が他国企業に水をあけられ続けているのは、解放しきれていない産業のポテンシャルが大きいからだと考えており、その可能性を最大限に拡張するチャレンジをしたいと思っています。

estieが取り扱う、オフィス不動産という領域はまさしくこのテーマに沿っていました。たまたまですが、estieのPurposeである「産業の真価を、さらに拓く。」は自分のやりたいことにあっていたので魅力的でしたね。

スタートアップに入社することに不安はありませんでしたか?大企業からの転職ですが家族の反応はいかがでしたか?

不安はあまりありませんでしたね。前職時代に早い段階から「ずっと今の会社にいるとは限らない」と家族に話していました。そのため、今回話した時にも「前からそんなこと言ってたよね」と言ってもらえて、特に驚かれることも反対されることもありませんでした。

もちろん、すっと話が通ったわけではなく「やりがいがあるとか、楽しいだけでは家族もいるんだし困る。どれくらいの期間で、どのくらいの経済的・人生的なアップサイドを狙えると考えているの?どれだけの覚悟で挑戦したいのかを説明して欲しい。」と言われました。

家族に納得してもらうため、入社前からestieは何をやる企業で業界の課題は何で、市場規模や将来性についても資料を使って丁寧に説明しました。これを機に、自分はどういうことに興味があって、何を成したいかなどを深く家族と話せたのはよかったです。

しっかり家族で話し合いをするのは大事ですよね。不安はあまりなかったとのことですが、何か理由はありますか?

私はVC時代に多くのスタートアップ企業と間近に接することが出来たので、知らないことへの恐怖みたいなものはありませんでした。

あとは、ベンチャーってどうなるかわからない不安があると思うんですけど、商社とVCを経験してきた人間として世の中を俯瞰して見た時に、大企業でずっとやってきた人よりもスタートアップでチャレンジしてきた人の方が市場価値が高い世の中になってきていると感じるんですよね。

同じ大企業にずっといたとして、外に出る時に自分の得意領域はこれです!って言うのはなかなか難しいと思うんです。年齢を重ねるごとに、社内でやったことしかできないという不安に襲われると思ったんですよね。

ある程度まだ馬力があって、脂が乗っている今だからこそ会社の看板なしで個人として何をやっているのかが問われる状況に身を置きたい。それによって得られる経験は今後のキャリアのプラスになるはずだ!と考えられたことは不安を大きく軽減しました。

あとは、アーリーステージのスタートアップに入ると、事業や組織ができはじめるところから、大きくなる過程で起こる様々な経験ができます。1度経験したことなら、次にも活かすことができるし、食いっぱぐれないんじゃないかっていう感覚もありましたね。

いろいろ言いましたが、最終的には挑戦したいという気持ちが不安よりもずっと大きかったというのが理由かもしれません。

今後はどんなメンバーと働いてみたいですか?

性格が良くて頑張る人ですかね。製品やサービスを押し付けるような事業ではなく、お客様と一緒に創っていく事業だと考えているので、お客様と喜びを共有できる人と働きたいです。

あとは、謙虚に学べる人。お客様から学ぶことはたくさんあるし、チームのメンバーから学べることもたくさんあるというスタンスの人ですね。もちろん、お客様が気づいていない課題も解いていかなきゃいけないので、ヒアリングを通して真に抱えている問題を見つけて、解決策を粘り強く何度もぶつけていけるという意味です。ただ聞いて従うだけでなく、自分の頭で考えて学んでいく人です。

estieは業界のスタンダードを創ることを目指しているので、個社ごとの御用聞きではなく、業界内の多くのお客様に共通して価値を出せポイントを考え抜く必要があります。事業を通してその解を世に出していく存在だからこそ、あるべきプロダクトを必死に考えて産み出し、その喜びを共有できる人と一緒に働きたいです。

最後に、メッセージがあればお願いします

私は3年半VCを経験した上で、estieを選択しました。 いろいろと理由も話してきましたが、シンプルに「やっていることが面白そう」「チームがよさそう」というところが決め手だったと思います。

特にシリーズA以降の急成長期に良い雰囲気を保ちながらチームを拡大させられるかどうかが、その後の成功を左右するとVC時代に学びました。VCではいつもスタートアップというチームの外側にいる立場でしたが、今度は自分が中からチームを活性化させたいという想いを持って入りました。

チームが拡大するにつれて、ある程度のルールが必要であったり、モチベーションの維持や創業メンバーと新しく入った人がうまくコミュニケーションする仕組みなどが必要となってきます。私は大企業の中堅手前メンバーが、そういう場面でうまく貢献できると考えているので、是非そのようなキャリアの方にもチャレンジして欲しいと思っています。

実は、estieにはVCから入ったメンバーがもう1人いて、入社した時は20人のメンバーの中にVC出身者が2人もいました。それだけ、estieの創りたい世界は魅力的だと言えるからだと思います。 興味はあるけれど、不安があるという方はいろいろな視点でお話できると思うので、ぜひ声をかけてください。一緒にチャレンジできる方をお待ちしております。

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