
こんにちは!プロダクトマネージャーの岡田です。
2026年7月14日にestie PM Meetup #7を開催しました。
estie PM Meetupは、プロダクトマネジメントに関する知見や経験を共有し、PM同士が交流できる場として不定期に開催しています。
今回のテーマは「エンジニア・事業開発・セールスから広がるプロダクトマネジメント」。AI技術の発展に伴い、プロダクトづくりに関わる一人ひとりの役割が大きく変化するなか、estieでの実例をもとに「自身の経験や強みをプロダクトマネジメント領域でどう活かせるか」を考える会となりました。
それぞれ異なる職種から、プロダクトマネジメント領域にどう向き合っているかを語りました。この記事では、発表内容と当日の雰囲気をまとめてご紹介します。
今回の登壇者
・株式会社estie プロダクトマネージャー 岡田 和(筆者)
・株式会社estie ソフトウェアエンジニア 山本 龍平
・株式会社estie 事業開発 胡田 隼也

LT1 ビジネス職からPMへ キャリアチェンジの想いとその後のリアル
登壇者:プロダクトマネージャー 岡田 和
estieではビジネス職として新規・既存営業を経験。2026年4月1日から社内異動制度を使ってPMに職種チェンジし、現在は事業戦略室で新規プロダクトの立ち上げに従事している私からは、キャリアチェンジの動機とその後のリアルをお話しさせてもらいました。
LT内容
冒頭はPMへの転向きっかけや動機についてお話しました。転向のきっかけとなった社内登用制度や挑戦を後押しする社内カルチャー、転向の動機などを熱く語らせていただいたのですが、少々こちらのパートの熱がこもり過ぎってしまったようで、あとから社内メンバーに持ち時間かなりオーバーしてましたよと指摘を受けてしまいました笑(詳しくは以前寄稿した 3年後の自分が想像できない会社で、働きませんか?—— 社内異動制度を使って未経験からプロダクトマネージャーに職種変更しました - estie inside blog でも紹介しています)
後半は、目の前の1社への対応を優先しがちなビジネス職と、セグメント単位で共通課題を捉える抽象化思考が求められるPMとの違いを実感する日々の話。一方で、顧客に近い立場で培った解像度の高さなど、ビジネス職としての経験がPMとしても武器になっていることなど私が日々感じているリアルな部分についてもお話しました。

参加者からのコメント
参加者からは
顧客に近いポジションにいたからこその視点が良かった
Biz職からPMへ転換する立場として参考になった
PM0年目の自分にも刺さる内容だった
といった声が集まり、キャリアチェンジ当事者ならではのリアルな悩みや葛藤に多くの共感が寄せられました。
筆者所感
懇親会でも多くの方とお話しさせていただいたのですが、中には自分と同じように未経験からPMに挑戦し、試行錯誤されている方もいて、勝手ながら親近感を覚えました。今後はそうした方たちともっと交流を持ちながら、自分自身の経験や考えも発信していけたらと思いました。
LT2 少人数の開発チームで、自律的にプロダクト価値を高めるには?
登壇者:ソフトウェアエンジニア 山本 龍平
前職SHIFTを経て2025年2月にestieへ入社した山本からは、「少人数で自律的にプロダクトを改善する仕組みづくり」をテーマに、Dev(開発チーム)とOps(ビジネスチーム)の距離をどう縮めるかという実践知が語られました。
LT内容
estieはDevとOpsがとても近いチームで、「他職種からPM領域へ」も毎日の当たり前だといいます。一方、顧客の声は伝言ゲームを経るほど薄まっていく。AI時代の今は「作ること」自体は速くなった分、律速は「何を作るか」と「顧客への距離」に移り、DevとOpsの距離の近さがそのままプロダクトの競争力になる、という主張が語られました。
具体的な取り組みとしては、動くプロトタイプと生の顧客の声を持ち寄り「これ、価値あります?」を問い直すDev⇔Ops定例、そして機能ができたらすぐにCSから顧客に共有すること、エンジニアも商談に同席してその場でデモとフィードバックを得ること、自ら議事録を読みに行ったりすることなど作ったら、すぐ顧客に届けるの2つが紹介されました。肩書きはエンジニアのまま「何を作るか」を決めることはPM領域そのものであり、肩書きを変えなくてもPM領域には踏み込める、とまとめる一方、新規プロダクトの立ち上げ期などは顧客にdeep diveする必要があったり、中長期的な方針策定が必要となるため専任PMが求められる領域があることにも触れられました。

参加者からのコメント
参加者からは
講演後の話で、重要共通部品をコンポーネント化してAI利用できるようにしている話が参考になった
自分もPM業務を始めて2ヶ月目なので共感できることがあった
エンジニアがドメインに近づくのはとても大事
といった声が集まり、エンジニア視点での実践的な工夫に多くの共感が寄せられました。
筆者所感
山本がかなり特殊なエンジニアに感じられた方もいたのではないかと思うのですが、全然そうではありません!estieではOps、Dev、顧客がかなり近い距離で開発が進められており、山本のような動きをしているメンバーは多くいます。そして、AI時代に入り、開発チームとビジネスチームの垣根はさらになくなりつつあります。だからこそ今後は、estieとしてのプロダクトマネジメントの最適解を、PMという立場から追求していかなければならないと考えさせられる発表でした。
また、この辺りでお悩みの方は多いと思うので、今後のイベント等で様々な方と情報交換できると嬉しいとも考えています!
LT3 事業開発1人でプロダクトを開発しPoCを進めている話
登壇者:事業開発 胡田 隼也
リクルート(SUUMO)を経て2022年にestieへ参画。アカウントマネージャーを経て、現在は事業開発として新たなプロダクトの立ち上げをリードする胡田からは、AIを活用しながら事業開発1人でプロダクト開発とPoCを進めている実践事例が語られました。
LT内容
これまでのestieの新規事業はBizDev・ソフトウェアエンジニア・デザイナー各1人のミニマム3人ユニットが基本でしたが、「AIで開発は速くなったのに、事業が立ち上がるスピードは劇的には変わっていない」という課題感から、直近ではBizDev1人だけの最小ユニットで新規事業を再構成。AI Agentと共に仮説検証からPoC設計まで、どこまで1人で進められるかに挑戦しているといいます。
振り返りとして、①顧客→BizDev→プロダクトと意思決定が直結するようになったこと、②専任ユニットを組成するのではなく必要な力を必要な分だけ"借りる"体制にしたこと、③判断基準が「作りやすさ」から「欲しいもの」に変わったこと、の3つの構造変化を紹介。こうした変化によって起きるのは省人化ではなく「打席数の爆発的増加」だとし、「魂があればなんでもできる」「100人で100個のプロダクトを作る」という胡田の熱い想いで締めくくられました。

参加者からのコメント
参加者からは
PoCの難しさと楽しさ、悩みどころが聞けて良かった。同じ悩みを今抱いている
魂があれば何でもできるというのは本当にそうだと思う。作りたいものはある程度何でも作れるようになっている中で、クオリティを突き詰めていくために必要なのはそこだと感じる
試みがとても野心的で、目的もしっかりと伝わった発表だった。実際にやってみてどうだったのかの話がもう少し聞きたかった
自分も新規事業開発するタイミングで同様の動きをしようと思った
といった声があり、AI時代の新規事業の進め方として強い関心が集まりました。
筆者所感
BizDevひとりでAI Agentと共に仮説検証からPoC設計まで進めるというのは、estieの中でもこれまでなかった事例でかなり思い切ったチャレンジです。個人的に印象的だったのが、「省人化ではなく打席数の爆発的増加」という捉え方で、自分自身PMとして無意識に「作りやすさ」を優先してしまっていないかを問い直されるような発表でした。一方で、参加者からも「実際にやってみてどうだったのかをもっと聞きたい」という声があったように、打席数を増やした先でどうクオリティを担保していくのかは、これから向き合っていくべきテーマだとも感じています。
この辺りも気になる方多いのではないかと思っているので、次回Meetupのテーマなどで検討してみたいと思います。
懇親会
今回はパネルディスカッションを実施せず、LT終了後はそのまま懇親会へ。登壇者・参加者が自由に会話する時間としました。
普段あまり話す機会のない職種同士の会話や、PMへのキャリアチェンジにまつわる悩み相談など、あちこちで深い会話が生まれていたのが印象的でした。アンケートでも「みなさん、お話ししてくれてとてもありがたかった」「estie社員さんと色々話せて楽しかった」といった声が多く寄せられ、じっくり交流できる時間として好評をいただきました。

アンケートより
イベント全体についても、
アットホームな感じでお話をしていただきとても勉強にもなりましたし、楽しかったです
普段あまり話さない立場の人とコミュニケーションできた。自分の業務にも通じるところが多くあり、大いに参考になった
とても楽しかったです。最近PM業務をするようになり自分の境遇に悩む日々でしたが、皆さん悩んでいることや自分なりの考え・仮説を持って業務に取り組んでいるのか聞けて良かったです
など、ポジティブな声を多くいただきました。
編集後記
エンジニア、事業開発、ビジネス職。今回登壇した3名は、それぞれ違う立場から「職種の垣根を越える」実践をしてきたメンバーでした。
懇親会では、私自身と同じように未経験からPMへ挑戦し、試行錯誤している方にも出会うことができました。山本の発表からは、devとopsの距離の近さがestieの共通言語になりつつあることを改めて実感しましたし、胡田の発表からは、「打席数を増やす」という新しい挑戦の先にある、クオリティをどう担保するかという次のテーマも見えてきました。
AIによって「作ること」自体のハードルが下がったからこそ、何を作るか・誰のために作るかを考える力の重要性は増しています。今回の3つの発表は、それぞれ違う立場からこの問いに向き合ってきた実践知の共有だったように思います。
このあたりに関心や課題感をお持ちの方は、ぜひ次回以降のMeetupでも一緒に情報交換できたら嬉しいです。estie Product Manager Meetupは、今後も職種の垣根を越えて学び合える場として継続的に開催していく予定です。次回以降のイベント詳細はconnpassでお知らせしますので、ぜひグループメンバーに登録してお待ちください。
estieでは、引き続きプロダクトマネージャーや開発メンバーを募集しています!
職種の枠にとらわれず、プロダクトづくりに主体的に関わっていきたい方は、ぜひカジュアル面談でお話ししましょう!