
【プロフィール】井上 真嘉(いのうえ さだひろ)
光学機器メーカーに新卒入社し、生産工程における人手作業の自動化・効率化を目的としたハードウェア・ソフトウェア開発に7年間従事。製造業の検査工程の課題解決に注力すべく、2020年にAIスタートアップへ転職し、ソフトウェア開発と機械学習モデル開発を担当。
2025年9月よりestieにソフトウェアエンジニアとして参画。
今までのキャリア
高専から大学院までの学生時代は、好奇心を原動力に興味を持った分野を探求してきました。専攻は電気電子・機械でしたが、特に「光」という自然界でも身近かつ重要なエネルギーに強く惹かれ、光学の研究に取り組んでいました。研究を進める中で、技術を通じて社会課題に挑む面白さを感じ、関心は内向きの探究から外に向けた社会貢献へと変化していきました。
新卒でニコンに入社し、「人の作業を技術で支援・自動化する」をテーマに生産設備の開発に携わりました。製品をつくる工程にはさまざまなプロセスがあり、特に製品表面に存在する微細な欠陥を検出する外観検査工程は、現場からの自動化ニーズが高く、技術的にも非常に難易度の高い領域でした。
これまで培ってきた電気・機械の知識を活かして設備を設計し、欠陥を可視化するために光学技術を応用したカメラや照明の設計にも取り組みました。さらに「人が目で見たものを脳で考え、違和感を発見する」というプロセスを自動化するため、画像処理や機械学習にも挑戦しました。
その後、多くの製造業の検査課題を解決したいとの思いから、AIスタートアップのアダコテックへ転職。スピード感を持って課題解決に取り組みつつ、新たにWebアプリケーション開発にも挑戦し、自身の技術の幅をさらに広げることができました。
次の挑戦
製造業の現場に深く関わり、現場の声を聞きながら技術で課題に挑戦し続けた約10年間は、エンジニアとして非常に大きなやりがいを感じる日々でした。現場で働く人が少しでも楽になる状態を目指し、試行錯誤を繰り返す中で、感謝や前向きな反応をいただけたことは、自分にとって大きな励みになっていました。
その一方で、こうした経験を積み重ねる中で、次第に製造業領域の外側にも目が向くようになっていきました。きっかけは、社外の勉強会に参加し、さまざまなバックグラウンドを持つエンジニアと話をする機会が増えたことです。業界は違っても、リアルな課題に向き合い、ユーザに価値を届けようとする姿勢は共通しており、その話を聞く中で、「自分はこの先どんな領域で価値を生み出したいのか」と考えるようになりました。
これまで慣れ親しんできた環境から一歩外に出て、フレッシュな気持ちで仕事に向き合ってみたいという思いが次第に強くなっていきました。同じ領域で経験を深めていくことにも価値はある一方で、新しい技術や異なる課題に触れることで、エンジニアとしての視野や引き出しをさらに広げられるのではないかと考えるようになりました。
特定の領域にとらわれずに技術力を磨き続けたいこと、そしてリアルな課題に挑戦し続けられる環境に身を置きたいという思いが明確になり、転職を本格的に決意しました。
なぜestieを選んだか
転職活動ではさまざまな業界の会社を見てきました。どの会社もそれぞれに魅力があり、正直なところ「ここで働いたら楽しそうだな」と思う選択肢ばかりで、最後まで悩みました。
その中でestieに惹かれた理由の一つが、商業用不動産という領域に対して、自社で蓄積してきた大量のデータを基盤に課題解決へ取り組んでいる点です。不動産業界は、私たちの生活に非常に身近である一方で、まだまだ非効率な業務や属人的な判断が多く残っている領域でもあると聞きました。そうした業界を、データ×ソフトウェアの力で良くしていくという挑戦は、とてもやりがいがありそうだと感じました。
また、これまで製造業の現場で「リアルな課題を理解し、技術でユーザを支える」ことに向き合ってきた自分にとって、不動産という複雑で現実世界と強く結びついたドメインは、これまでの経験を活かしつつ、さらに難易度の高い課題に挑戦できるフィールドだとも感じました。
これまでのキャリアを振り返ると、自分は一貫して「難しくて、でも面白そうだ」と感じた課題に自然と引き寄せられてきたように思います。光学という分野に惹かれた学生時代も、製造業の中でも特に難易度の高い外観検査工程に挑戦してきたことも、画像処理や機械学習、Webアプリケーション開発へと領域を広げてきたことも、その時々で感じた純粋な好奇心やワクワクが原動力でした。
ユーザにとって本当に価値のあるものは何かを考え、その答えに近づくために技術的な難しさに向き合うこと自体を楽しんできたのだと思います。そうした姿勢を、後から振り返って「ワクワク駆動開発」と呼んでいたこともありました。
もっともワクワクしながら本気で課題に挑戦できる環境だと感じたのがestieでした!
これから何をしていくか、何をしているか
現在はエンタープライズソリューション事業本部に所属し、ソフトウェアエンジニアとして各社が抱える課題を解決するためのプロダクト開発に携わっています。
入社してから早速プロダクト改善に関わりながら、最初の約2ヶ月間はAI-OCRの精度改善にも取り組ませていただきました。これまで製造業やAIスタートアップで培ってきた知見を活かしながら、ユーザにとって本当に使いやすい形は何かを考え、試行錯誤を重ねる日々でした。
そうした取り組みの中で得られた知見については、早速外部イベントで発表する機会もいただき、社内外に向けてアウトプットできたことも印象に残っています。改善して終わりではなく、その過程や学びを積極的に共有する文化がある点も、estieらしさを強く感じている部分です。
商業用不動産というドメインは専門性が高く、学ぶことも多いため決して簡単ではありませんが、日々の開発を通じて少しずつ理解が深まり、自身の成長を実感できています。プロダクトと向き合いながら知識が積み上がっていく感覚があり、毎日ワクワクしながら開発に取り組めているのは、今の環境ならではだと感じています。
今後は、より多くのお客様向けプロダクトの開発に関わりながら、あわよくば不動産領域のAI開発にも積極的に携わっていけたらと考えています。ソフトウェア開発とAI開発の両方を行き来しながら価値を出し、お客様が使う中でワクワクできるプロダクトを提供できるようなエンジニアとして頑張ります!
最後に
ここまで読んでいただき、ありがとうございました。
自分自身、これまでのキャリアを振り返ってみると、常に「難しいけれど面白そう」「この課題に本気で向き合いたい」と思える場所を選んできたのだと感じています。estieは、まさにそんなワクワクを原動力に、リアルで複雑な不動産という世界に挑戦できる環境です。
一緒にワクワクしながら、難しい課題に向き合っていける仲間をお待ちしています!